目次
はじめに
こんにちは、naoです。
あなたは彼岸花を知っていますか?
よく子供の頃、学校の帰り道などに見かけましたよね。
でも、彼岸花ってあんまりいいイメージがありませんよね。
私の住む地域では、『彼岸花を家に持って帰ると、火事になる』と言われていました。
今回はそんな彼岸花について調べてみました。
彼岸花が咲く季節って?
彼岸花は9月末頃から咲き始めます。
ちょうど、9月末というとお彼岸の季節に当たるので『彼岸花』という名前の由来にもなっています。
ちなみに、彼岸には春と秋がありますが、彼岸花が咲く秋のお彼岸は、
秋分の日を含む前後7日間のことを指します。
9月20日〜9月26日の期間です。
彼岸の頃は、昼と夜の時間が12時間ずつで同じになります。
そのため、太陽も真東から昇り、真西に沈みます。
現在は、品種改良された彼岸花もあり、7〜10月までに見頃を迎えるものもあります。
彼岸花の見頃は雨が降った後が一番、花が咲いて綺麗に見えます。
これは彼岸花の性質が影響しています。
それは空気が乾燥している状態が続いた後に雨が降ると、降った後に一斉に花を開くというものです。
なので、彼岸花を綺麗に見るためには雨の日の翌日に鑑賞に行きましょう。
彼岸花の別名って?
彼岸花にはたくさんの別名があります。下記に挙げるだけでもこれだけの別名があります。
- 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
- 葉見ず花見ず
- 死人花(しびとばな)
- 幽霊花(ゆうれいばな)
- 毒花(どくばな)
- 痺れ花(しびればな)
- 地獄花(じごくばな)
- 剃刀花(かみそりばな)
- 捨子花(すてごばな)
- 天蓋花(てんがいばな)
- 狐の松明(きつねのたいまつ)
- 狐花(きつねばな)
- 雷花(かみなりばな)
彼岸花にマイナスな別名が多いのはその独特な性質にあります。
(それについては下記で順に説明します。)
そのため、当時の人たちは他の植物と生態が違う彼岸花に恐怖や災害、危機を連想させる別名をつけたといわれています。
もともと、彼岸花の学名は『Lycoris radiata』と呼ばれます。
意味は、『Lycoris』がヒガンバナ科、『radiata』が放射状の舌状花を持つといわれています。
『Lycoris』とはギリシャ神話の海の女神「Lycoris」の名前から命名され、
花がとても美しいことから由来しています。
また、彼岸花といえば『赤色』を想像しますが、他にも白やピンクの彼岸花も存在しています。
彼岸花は決して不幸な花ではないですが、花言葉には少しマイナスに捉えやすい言葉が多くあります。
お墓の近くにも多く生えていることも一つの理由でしょう。
一方で、彼岸花は『曼珠沙華』(まんじゅしゃげ)と呼ばれます。
これは『天上の花』という意味で、おめでたい兆しに、赤い花が天からふってくるという仏教の経典によります。
不幸なイメージだけではないですよ。
しかし、お見舞いなどにはあまり適した花ではないので持っていくのはやめましょう。
彼岸花の色と花言葉とは?
彼岸花には赤色と白色、黄色などがあり、それぞれに花言葉があります。
-
赤い彼岸花の花言葉
- 情熱
- 独立
- 再会
- あきらめ
- 悲しい思い出
- 想うはあなた一人
- また会う日を楽しみに

-
白い彼岸花の花言葉
- 想うはあなた
- また会う日を楽しみに

-
黄色い彼岸花の花言葉
- 追想
- 深い思いやりの心
- 悲しい思い出

一見すると、悲しいイメージの花言葉が目立ちます。
これも彼岸花の別名と同様です。
当時の人々の恐怖の表れが花言葉にも表れています。
彼岸花の3つの不思議とは?
昔は食用として彼岸花を食べていたの?

彼岸花は昔、『非常食』として食されていました。
彼岸花の球根部分にはデンプンが多く含まれているので、飢餓の際に食べられていました。
しかし、彼岸花の球根には『アルカロイド』と呼ばれる毒が含まれています。
そのため、そのまま食べると中毒を起こします。
しかし、このアルカロイドは水溶性の毒物のため、水で長時間洗い流せば無毒にすることができます。
彼岸花は日本に自生していた植物ではありません。
原産地は中国です。昔、稲が中国から伝わってきた頃に一緒に日本に輸入されてきました。
なぜ、田んぼのあぜ道や土手によく咲いているの?
彼岸花といえば、よく田んぼのあぜ道や土手に咲いていますよね。
これは彼岸花が自然に根付いたからではありません。
彼岸花に毒があることは、先ほど説明しました。
これは他の動物にも当てはまります。
田んぼや土手にはよくノネズミが発生し、田畑の作物を荒らしたり、穴を掘って畦をめちゃくちゃにしていました。
そのため、彼岸花を植えることでノネズミを追い払うことを目的にしていました。
また、昔は亡くなった人を火葬ではなく、土葬していたため遺体がノネズミやモグラに荒らされないように
お墓にも彼岸花が植えられていました。
そのため、あぜ道や土手、お墓などに多く彼岸花が咲いているんです。
なぜ、葉無し草って呼ばれているの?
彼岸花をよく観察しているときになることがあります。
それは花が咲いている時期には、葉っぱがないということです。
それとは逆に、葉っぱが生えている時には、花は咲きません。
これも彼岸花の特徴の一つです。葉無し草と呼ばれるのもこれが理由です。
冬の時期には、他の植物は葉も花もなく、木の幹と枝のみで冬を越します。
しかし、彼岸花は葉をつけたまま冬を越します。
これも不思議ですよね。
彼岸花の名所とは?
日本で一番有名なのが、埼玉県日高市の巾着田曼珠沙華公園です。
日本最大級で約500万本の彼岸花を観賞することができます。
一面に鮮やかな赤い色の光景は見に行って絶対に損はしません!
例年、27万人以上の来場数を誇るほどの人気です。
また、期間も短いのでぜひ一度足を運んでみてください!(最新情報はこちらから)
開催場所:巾着田曼珠沙華公園
住 所:埼玉県日高市大字高麗本郷125-2
営業時間:8時30分〜17時15分
入場料 :300円
見頃時期:9月中旬〜10月上旬まで
駐車場 :あり(1日500円)
お問い合わせ:042-982-0268
【電車をご利用の場合】
・西武池袋線 高麗(こま)駅よる徒歩15分
【バスをご利用の場合】
・JR高麗川駅から国際興業バス
(高麗駅 経由 飯能駅行き『巾着田』下車徒歩3分)
・西武池袋線 飯能駅から国際興業バス
(高麗川駅行 / 埼玉医大国際医療センター行「巾着田」下車 徒歩約3分)
【車をご利用の場合】
・関越自動車道 鶴ヶ島ICより約14km
・圏央道 狭山日高ICより約8km
海外では彼岸花はどういうイメージなの?
日本ではあまりいいイメージがない彼岸花ですが、海外ではどのようなイメージを持たれているんでしょうか。
海外では日本のように彼岸花にマイナスなイメージはありません。
彼岸花は英語で『レッドスパイダーリリー』と呼ばれています。
これは花姿が蜘蛛に似ていることから名付けられました。
また、『ハリケーンリリー』は、彼岸花が咲く時期に欧米ではハエリケーンが頻繁に起こることに由来しています。
終わりに
今回は彼岸花の季節について調べてきました。
彼岸花の生態についても調べ、今まで知らなかったことがまた知れたのが良かったですね。
ただし、くれぐれも食用だからといって食べたりはしないでくださいね!
毒の処理も間違えば、体を壊しかねないので甘くみてはいけませんよ^^;
コメントを残す